HSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)を肌身で感じた瞬間。

HSTC(ホンダ・セレクタブル・トルク・コントロール)ってご存知ですか?

私も良くわからないので、メーカーHPを転載いたします。

Honda セレクタブル トルク コントロール

加速時の後輪スリップを抑制し、安定感をもたらす

後輪への駆動力レベルを必要に応じて任意に選択し、加速時の安定感を高めるHonda セレクタブル トルク コントロール。前・後輪の車輪速センサーが算出した後輪のスリップ率がライダーの選択した所定のレベル以上となった場合、ECUが後輪のタイヤがスリップしたと判断し、燃料噴射量を最適にコントロール。エンジントルクを最適化して後輪スリップを抑制し、すべりやすい路面や加速時の安心感を高めている。システム作動はインジケーターの点滅で知らされ、左ハンドルのスイッチでON/OFFの選択ができる。
はい、それがどうしたと言われそうですが、先日肌身で体験できたので、記録として残します。

それは、買い物へ行った帰りの出来事でした。
車が混んできたと思ったら、先で工事車両が停まっていました。

普段なら、おとなしく車の後尾に停まっているのですが
その時は魔が差して、するするとすり抜け、最前列の車の前まで出たのですが、流石に申し訳なく感じて左隅の水路の蓋の上に停車しました。

すぐ、信号が変わったのでフルスロットルで、その場を離れようとした瞬間、後輪がスライドし始めました。
普通ならすぐ、スロットル戻してグリップを待つのですが
不思議なことに、それ以上パワーも出ず、ピクピクと動く感じで降臨がグリップするまで、チョロチョロと出ました。
本当に不思議な感覚。
今まで体験したことがない感覚でした。
その映像が、ドラレコに残っていたので検証してみました。

映像では殆どわからないのですが、エンジン音を聞いてみるとフルスロットルしたはずが、音がこもっているのですよね。

そして、映像スピードを半分にして検証してみると、ピクピク動いた瞬間、カチカチという音が聞こえています。
そして、グリップした瞬間からエンジン音が伸びています。

この感覚は、体験してみないとわからないですね。
ABSが、停まる時に必要な安全機構でスリップしないようにブレーキングするのに対してHSTCは、走り出しなど後輪にトラクションがかかりすぎた時(前輪の動きに対して動きすぎる時)にアクセルを制御してスリップさせないように走る機能なので、目的は違っていても、動き的には似ているのかもしれないですね。

もし、この機能が無かったとしても、無事に走り出せたと信じたいですが、まかり間違ってテールスライドしながら転倒して、後続車に引かれるというシチュエーションがあったかもしれません。
それを考えると、とても必要な機能だと感じました。

最近では、HONDAはPCXにもトラコンを装備したそうで、流石HONDAという感じですね。