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CANON XC10での撮影テクニックを考える。LESSON3(フェイスキャッチ&追尾)

今回のテクニックはフェイスキャッチ&追尾機能です。

先日、同窓会があり映画のような映像を撮ってみたいと撮影しましたが何かが違う。
何が違うのだろうと、寝て考えてみました。
よくよく考えてみると、映像に立体感が無いことに気が付きました。

写真が好きで撮っているくせに、動画となると違う物と考えてしまうのか、こんな基礎的なことを撮影時に思い出しもしません。

動画撮影では、どうしてもパンフォーカスで撮ってしまう癖があるようで、被写界深度を上手に使うことを忘れています。
忘れていると言うよりも、失敗しないようにしているのですけどね。

どうしても被写体にピントが来てないと眠い絵になるので、パンフォーカスで撮る癖がついています。

そして、写真ではよくやる前ボケを使ってないことに気が付きました。
これは前景に物を置いて、被写体までの距離感を出す撮影法ですが、全然やってなかったです。

普通に、この撮影法をやると、前のものにピントが来てしまう確率が多いので意図的にやっていないのですが、便利な機能があることも忘れていました。
それが、フェイスキャッチ&追尾機能です。

一度フェイスキャッチ(顔に四角の囲いをつけ指定する事)をすることで撮影中その顔を追尾する事ができます。

この機能を使えば前ボケなんのその、顔にピントが合い続けるので前ボケも後ろボケも自然と出来ることになります。
絞りを開けて、立体感のある映像が撮れるわけですね。

次回の撮影では、バンバンこれを使ってみたいなぁと思いました。

デジイチ動画は、ボケをうまく使うのが撮影上手ポイントですよね。

さて、フェイスキャッチ&追尾テストをしてみました。

前ボケがくまモンです。
後ろの招き猫にフェイスキャッチをして、くまモンを移動させ邪魔してみました。
見事にくまモンは前ボケになります。

しかし、ここで重大なことも発見しました。
フェイスキャッチは、盗み取ることもできることが露呈しました。
フェイスキャッチされている顔の前に顔を出すことで、前に出した顔にフェイスキャッチが移動することとなりました。

そうすることで、くまモンの顔にピントが合い、どう動かしてもくまモンの顔にピントが来ています。

またそのフェイスキャッチも返すことが出来ることもわかりました。

とても面白い実験となりました。

次回は、この機能を使って被写界深度の狭い映像を撮ってみたいと思います。