「フェイスキャッチ&追尾」カテゴリーアーカイブ

出来ているのなら早く出して欲しいCanon XC10新ファームウェア

この度、ビデオSALON7月号記事連動動画では キヤノンXC10ファームアップでAF性能等が大きく進化した映像を発表した。

このファームアップが7月上旬に無料UPされることは、映写人でも紹介しましたが、そのファームアップしたカメラで撮影した映像が紹介されました。

さっそく、映像をリンクして検証してみたいと思います。

XC10 新ファームウェアAFテスト

まず最初に背景から手前人物へのフォーカス移動の速さをCHECKと言うことで、まず背景を撮影している中に女性が出場するシチュエーションです。
左右一緒に見ていると変化が一緒に見えたので、コマ送りをしてみてみました。
0:09では横顔から正面に向こうとしているのですが、この時すでに新ファームは合焦しようとしています。0:10で、新ファームは目がはっきりしました。
旧ファームが合焦した時間は0:12でした。
しかしながら、この時点でコントラストが高いのは旧ファームのように見えるのは時間的光量差なのでしょうかね。

次はフェイスキャッチ&追尾テストです。
このテストは、2回に分けて撮影されているので画角や被写体までの距離が違うので判定しづらいですね。
両方共、同じように追尾されているように見えます。

次のテストは、近景から遠景のフォーカススピードテストですが、このテストもイマイチわかりづらいです。

HIが凄く早くなっているのかと思っていると、そうではないようですね。
1:37で新ファームHIが合焦しています。
1:38では旧ファームも合焦しております。
そして1:39ではMIDとLOWも合焦しました。
MIDとLOWの違いは、アルゴリズムのカーブの違いのように感じます。
同じ合焦時間でも、スーッと合うのと初めゆっくり後早くのような違いを感じますね。

手前~奥に並べたトランプでAF移動スピードをCHECKでは、まず手前から奥にフォーカスインする映像が4つ並べてあります。
これも移動スピードの違いがあるので、正確には分かりませんが、見ている映像では新ファームHIがやはり早いです
次に旧ファームそしてMID-LOWの順番でした。この映像で驚いたのがローリングシャッターでした。
かなりカードが斜めになってましたね。
そして逆方向も同じ結果でしたが、新ファームLOWはかなりゆっくり合焦しました。
まあ、シーンによって色々と設定出来るのは良いことだと感じます。

次に、タッチフォーカステストでした。
これは良いテストですよね。
奥にあるコントラストの低い被写体でのテストは、旧ファームが一番遅く合唱しました。
2:19でタッチし2:20では、HIとMIDが合焦、その後、2:23でLOWが合焦、旧ファームは2:24での合焦でした。

次に赤と白のコントラストが強い被写体では2:24でタッチ、
2:25では、新ファームも旧ファームも合焦し、2:26でMID 2:29でLOWも合焦と言う興味深い結果となりました。
残りは、テストではなく奥入瀬渓流の映像でした。私の色の出し方とは随分違うなぁと勉強になりました。

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ここからはビデオSALON7月号記事連動動画の記事を、そのまま転載します。

今回のファームアップでXC10のHD記録では従来のMXFに加えて、汎用性の高いMP4でのHD記録が可能になった。これによりPC上でダブルクリックでファイル再生できたり、コンシューマー向けアプリケーションで再生・編集することも可能になり、活用シーンが大きく広がる。
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私の意見としては、本当に有難いファームアップです。
これまで、どれだけ苦労したか分かりません。
独自のフォーマットで出力するため、簡単な編集をするために使っているソフトは対応していませんでしたので、ようやく使うことが出来ます。
これが出来ることで、もう一台カメラを買った位の衝撃がありました。

この後ビデオSALON7月号記事連動動画記事転載

XC10のルック設定も見逃せない


ファームアップ内容ではなく、以前から搭載されている機能だが、今回の撮影でXC10の「ルック」が使えることも再確認。薄晴れの微妙な天気のもと、ロケ撮影は基本的にルック3のWide DRで行なった。このモードが顔の白飛びなどを抑えて、全体的に好印象の画にしてくれている。
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(左) ルック1 スタンダード、(右) ルック3 WideDR
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これに関しては、1年間使ってみてルックはCanon Logしか殆ど使わなくなりました。Canon Logとカラーグレーディングの組み合わせが一番だと思うからです。

まあ、簡単な映像であればスタンダードで十分ですしね。
WideDRは中途半端で使う気がしなかったです。

さてさて、ファームアップも出来上がっているのであれば、一日も早くダウンロードさせていただきたいものです。
それだけ、今回のファームアップは期待しています。

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EDIUS Pro8の使用期限も残り4日

いよいよ、EDIUS Pro8の使用期限も残り4日となりました。
今日は、友人親子と一緒に喫茶牛庵へ行ったついでに、今までの反省を踏まえて撮影してきました。

最初のシーンは、前ボケになりそうなグラスを置き顔をフェイスキャッチして撮影したものです。

その後は、EDIUS Pro8のエフェクトを色々使ってみました。

映像の素材では、HD素材や24Pの素材も混じっていますが見た目には違いはよくわかりませんでした。

ただ速い動きの映像は、24Pで撮影すると画像がダブることがよくわかりました。

一人では上手く撮影できなかった、しゃぼん玉もいい感じに撮れました。

最後はセミも見つけましたが、撮り始めると泣き止む不思議なセミでした。

最初EDIUSはとても使いづらいソフトだと思っていましたが、使い慣れると結構楽しくなるもので、色々やってみたくなりました。
もう数日しかお試し期間もありませんが楽しみたいですね。

CANON XC10での撮影テクニックを考える。LESSON3(フェイスキャッチ&追尾)

今回のテクニックはフェイスキャッチ&追尾機能です。

先日、同窓会があり映画のような映像を撮ってみたいと撮影しましたが何かが違う。
何が違うのだろうと、寝て考えてみました。
よくよく考えてみると、映像に立体感が無いことに気が付きました。

写真が好きで撮っているくせに、動画となると違う物と考えてしまうのか、こんな基礎的なことを撮影時に思い出しもしません。

動画撮影では、どうしてもパンフォーカスで撮ってしまう癖があるようで、被写界深度を上手に使うことを忘れています。
忘れていると言うよりも、失敗しないようにしているのですけどね。

どうしても被写体にピントが来てないと眠い絵になるので、パンフォーカスで撮る癖がついています。

そして、写真ではよくやる前ボケを使ってないことに気が付きました。
これは前景に物を置いて、被写体までの距離感を出す撮影法ですが、全然やってなかったです。

普通に、この撮影法をやると、前のものにピントが来てしまう確率が多いので意図的にやっていないのですが、便利な機能があることも忘れていました。
それが、フェイスキャッチ&追尾機能です。

一度フェイスキャッチ(顔に四角の囲いをつけ指定する事)をすることで撮影中その顔を追尾する事ができます。

この機能を使えば前ボケなんのその、顔にピントが合い続けるので前ボケも後ろボケも自然と出来ることになります。
絞りを開けて、立体感のある映像が撮れるわけですね。

次回の撮影では、バンバンこれを使ってみたいなぁと思いました。

デジイチ動画は、ボケをうまく使うのが撮影上手ポイントですよね。

さて、フェイスキャッチ&追尾テストをしてみました。

前ボケがくまモンです。
後ろの招き猫にフェイスキャッチをして、くまモンを移動させ邪魔してみました。
見事にくまモンは前ボケになります。

しかし、ここで重大なことも発見しました。
フェイスキャッチは、盗み取ることもできることが露呈しました。
フェイスキャッチされている顔の前に顔を出すことで、前に出した顔にフェイスキャッチが移動することとなりました。

そうすることで、くまモンの顔にピントが合い、どう動かしてもくまモンの顔にピントが来ています。

またそのフェイスキャッチも返すことが出来ることもわかりました。

とても面白い実験となりました。

次回は、この機能を使って被写界深度の狭い映像を撮ってみたいと思います。