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Canon XC10を一年間使って振り返る。

cropped-xc10.png

昨年の6月27日に我が家にやってきたCanon XC10ですが、とりあえず買って良かったと言うのが1年間使ってきての感想です。

最初の出会いは、こんな感じでした。

カタログでしか内容を見ることが出来ずに、色々と勘違いしていたこともありました。
購入して一番困った事は、Canon XF-AVCと言うファイル形式でした。
まず、私の持っているソフトは対応していない事。
これが一番のネックでしたね。
その後、対応したEDIUSやアドビプレミアのお試し版を使って編集していました。
以前からEDIUSには苦手意識があり、覚えるまでに時間がかかりました。
お試し期限が来たので、次はアドビプレミアのお試しでしたが、こちらは使っていたことがあったので、さほど問題なかったです。
ただ、それまで使っていたベガスプロに比べると、直感的操作が出来ないと感じました。
一番簡単で愛用していたCyberLinkのPowerDirectorが使えないのがとても困りました。
その問題も、今年7月には解決しそうです。
ファームウェア更新でなんとMP4録画できるようになるからです。
簡単な動画はこれで楽になりそうです。
ファームウェア更新と言えば、AF速度もUPするそうです。
XC10はピントに甘さがあるというか、思った所にピントが行かないのですよね。
液晶画面をタッチしても反応しなかったりして、焦ることもありました。
その辺が、どれくらい良くなるのかが楽しみでもあります。
そして、対応ソフトではブラックマジックデザインのDaVinci Resolve 12.5が出てきてくれたおかげで、カラーグレーディングがとても楽しくなりました。
その様子は、昨日の映像でもご覧いただけます。

このカメラは、かなり機能を特化し個性のあるカメラなのですが、思いの外YouTubeでも使っている人が少ないのかなぁと感じます。
私の勝手な思い込みかもしれません、しかし今やSONYやパナソニックのミラーレスが幅を利かせているので、XC10の影が薄いのかもしれませんね。

使っている者としては、ちょっと残念だけど逆にコアなファンとしていられるのが嬉しい気もします。

基本、私の動画は移動しながらのワンマン撮影なので機動力に重視した道具でなければなりません。そして高画質も欲しい所です。
そんな要求に答えてくれるカメラでした。
一つだけ残念なのはパワーズームで無い事位でしょうか。
まあ、これも割り切り方次第なんですけどね。
最初からレンズ交換が出来ない機種なので、その点では諦めが付いていますし
無理のないレンズ構成なので、映像に違和感を感じません。
何よりもビットレートが高いので、とても気持ち良い映像に仕上がります。

私は最初、使い方がわからなかったので、AV(絞り優先で)撮影していました。

しかし納得する絵にはなりません。
もちろんTV(シャッタースピード優先)でもダメでした。
何がダメって聞かれても、これって言えないのです。
そして、フイルムルックを念頭に撮っていたので勿論Canon Log24Pでの撮影をしていました。
この設定で撮影していると、夜間や複雑な光の状態では全然ダメなんですよね。
半年ほど、こんなものなのかなぁと疑問符を持ちながら撮影していました。
夜のライブハウスで撮影した物も不調に終わり、このカメラへの愛着も薄まって来た頃、カメラマンの友人の一言で道が開けたのです。

そうです、マニュアルで撮ればよかったのです。

カメラマンの友人は、自分はマニュアルでしか録ったことが無いと教えてくれました。
私は、いつも被写界深度を気にしていたので、AV(絞り優先)でしか撮影していませんでした。

それではと、M(マニュアル)モードで撮影してみると、今までとは全然違う映像が撮れ、これだーと思いました。
勿論、シーン毎の設定は必要ですが、これだけ違うのであれば苦ではありません。
それでもログで撮影していると、編集がとても大変になります。
カラーグレーディングに、かなり時間を割くことになるからです。
それを解決してくれたのがDaVinci Resolve 12.5でした。
しかしながら、このソフトでは4K出力が出来ません。(無料版だから)
それなら、HDで出力すればと思ったのです。
4K撮影をHD出力すると、普通のHD映像より格段によくなります。
まだまだ、4Kで見ることが出来ない方が多いので、その方が良いかもと思った次第です。
それは大正解でした、カラーグレーディングが格段に早くなりました。

そして、私が移動撮影するのに使っているのがカメラスタビライザーなのですが、このカメラになって軽くなり随分楽になりました。
最初は、FlycamC5に乗せてベストとアームで撮影していましたが、段々楽を求めるようになりFlycam Nano HDに乗せて手持ちで撮影、そして最近はBeholder DS1に乗せて手持ちで撮影するようになりました。

ベストとアームで撮影している頃は、素人とは思われないので、多くの人の中に入っても 避けてくださる利点がありました。しかしながら重くて重労働。持ち出しも大変でしたので手持ちでやりたいと、Nano HDを使い始め、その後、友人のBGを見せてもらって一目惚れしてDS1を購入。DS1になってからは、周りの人が意識せずにすれ違うようになりました。
ただ、どのスタビを使っても、歩き方が悪いのか上下の揺れは消えないままです。恥ずかしい。

そんな歴史を動画でご覧頂きましょう。

まずは、Canon XC10 とFlycamC5にベストとアームで撮影したテスト映像です。

次はCanon XC10 とFlycamNanoHDで撮影したテスト映像です。

これは、Canon XC10 とFlycamNanoHDで撮影した実践映像です。

これは、Canon XC10とBeholder DS1で撮影したテスト映像です。

これは、Canon XC10とBeholder DS1で撮影した実践映像です。

 

どうでしょうか?スタビによる映像の違いが分かりますでしょうか?

そして又このカメラの魅力でもあるFirst & Slow映像です。
最初にFirstでタイムラプス映像を御覧ください。

そして、Slowで1/4映像を御覧ください。

もちろん、三脚に乗せて普通のビデオカメラのように撮影すると、ズームも綺麗に撮影することが出来ます。

今年も始まった博多山笠の映像で御覧ください。

どうでしょうか?
Canon XC10の魅力が少しでも、おわかりになられたでしょうか?
まだまだ、下手くそなので勉強と練習を重ね、少しでも素敵な映像が撮れるよう精進します。
はやく、分割払い終わらないかなぁ。^^;

最後までお読み頂き、誠に有難う御座いました。

熊本頑張れ!



DaVinci Resolve 12.5 Studio ベータ 3ダウンロード開始

この度DaVinci Resolve 12.5 Studio
ベータ 3のダウンロードが開始されました。
もうじき正式版になりそうですね。

この機会に導入も考えましたが、とりあえずResolve 12.5ベータを使い倒して、ちゃんと使えるようになったらブラックマジックデザインのカメラと同梱で欲しいなぁとも思うようになりました。
まだまだ先のことになりそうです。

https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/davinciresolve

上記でダンロードできますよ。

宝くじ当たらないかなぁ。



DaVinci Resolve 12.5を使いたいシリーズ始めます。

今まで使いたいとは思っていましたが、自分の環境では上手く動かなかったのでインストールしたまま放っていましたが、このバージョンになってから何故か使えるようになりました。
普通バージョンアップすると使えなくなるソフトが多い中、逆に使えるようになるとはとても有り難い誤算です。
YouTubeの動画を見ながら、このソフトが使えるようになるよう、ここで動画を紹介しながら
ソフトの使い方や考え方を解き明かしていきましょう。

シリーズ始めの動画はこちら

2016のNABでの紹介動画です。

ここで紹介されている内容を簡略してお伝えいたします。
今回のバージョンアップでDaVinci Resolve 12.5は、1,000以上の改善、250以上の新機能を追加する大幅なアップデート沢山の新機能が搭載されました。
本来ならDaVinci Resolve 13といえるほどのメジャーバージョンアップなのだそうですが,13と言う数字が不吉とされるために12.5とネーミングされたそうです。

新機能紹介

一番大きな改善点
  • DaVinci ResolveとFusionの間でビジュアルエフェクトのラウンドトリップを可能にする新しいFusion Connectコマンドなどが追加されました.. これってとても重要な事で、VFXソフトFusion(アフターエフェクツ的なソフト)と連動されることによりDaVinci Resolveの機能として使えるようになったことですね。
    DaVinci Resolveのみでは、限られたタイトルやエフェクトしか出来なかったことがFusionと連動されることにより凝った演出が簡単にできるようになりました。私自身はFusionの使い方が全然わからなかったのでインストールしただけになっていますが、これからはDaVinci Resolveの機能として使ってみたいと思います。
次に紹介されているものはデフォルトのビデオエフェクトFXです。
  • 今までは、プラグインを購入してインストールして使用する形でしたが、今回のバージョンアップでデフォルトで22種類のビデオエフェクトが搭載されました。ブラーやレンズ効果などがあるようです。
  • グレイン(ノイズ)のエフェクト紹介で沢山の種類があることを説明されました。
    こういうものは弄ってみないと体感できないので環境が整っている方はやってみましょう。
    これを使うことである程度FusionFXで出来ることもやってしまえるそうです。
  • トリム機能が向上した。(沢山のプリセットが用意されています)
    今回編集してみて感じたことは、この辺の機能が凄くフレキシブルで覚えると思い通りにやれちゃう事でしょう。
    アドビのPrやSONYの編集ソフトをイイトコどりした感じで好感が持てます。
  • また、このソフトでは範囲の変更が他のソフトと違うので戸惑うことがあり、自分が何処にいるのか迷うことがありますが、それを解決する機能も搭載されました。
  • プロも認める嬉しい機能は、ソースビューアにオーディオメーターが搭載されたことだそうです。
    カチンコの位置を把握しやすくなったそうですよ。私もカチンコは使いませんが有り難い機能だと思っています。
  • 速度調整をカーブで出来るようになったことで、使いやすくなったそうです。これも有り難いなぁ。
    スピードを目で確認しながら調整できるのは嬉しいですよね。
  • ノイズリダクションも変更があったそうです。とても綺麗な映像にすることが出来るようになったそうですよ。
    そのなかで、シネマカメラはノイズに強いので余り効果は感じないそうですが、デジ一動画などでは力強い味方になってくれそうです。
  • レンズの歪みを補正することも可能。これは今のソフトでは当たり前についている機能ですよね。
    ただ、逆の意味で使うことも出来ると言う事がとても勉強になりました。
    故意的に歪ませると言うことですね。ホラー物なんかの作成に良さそうですね。時空が歪む感じでしょうか。
そんなこんなで、多くのユーザーが便利に使える機能が多く含まれたと言うことですね。
今後もシリーズ化して、たくさん勉強していきたいと思っています。
まだこの手のソフトに手を出せない人は、これを気に動画編集をやられてみてはいかがでしょう。
将来このソフトを購入することで、メジャーバージョンアップのさいでも追加料金無しで使えるという有り難いソフトです。
頑張って勉強したいものですね。